Beethoven 花売りアップ
小さな曲でも、作る側からは、それなりに何かしらの工夫を施して、自らが良いなと思う音楽を作っていますので、アレンジする時には、原曲の持ち味を、その作曲家の作風を紐解くかのように研究します。
このベートーヴェンの曲は、歌曲で、ゲーテの詩にメロディーがつけられたようですが、様々に訳詞としてつけられていて、日本では「花売り」フランスでは旅商人のタイトルで、その訳詞の中で登場するマーモット(小動物)のタイトルで親しまれているようです。
曲調は、メロディーがとても抒情的で、その歌わせ方で、演歌にもなりそうな勢い(;^_^Aがあるかのパワーを感じますが、そんな歌い方はしないで、まあここではフランスの演歌とは言わないけれど、自由な表現でドラマを歌で伝えるかのシャンソンのテイストが曲にあっているのではと思われ、アコーディオンとか、バイオリンとか、オルガンとかの音色で、メインのピアノを支えるような伴奏を付けました。
大人の生徒さんとアンサンブルするには、とてもいい曲で、私は、今のこの季節、クリスマスだとハッピーにしたくなるけど、どこか哀愁、郷愁も感じるこのメロディーは、今の季節というか、今の私にはしっくりとくる音楽になりました。
アレンジ自体は、コロナ前、もう10年近く前に湯島で書いたものです。
今度のセミナーで、シャンソン風のアレンジについてお伝えしようと思います。といっても、受講者の皆様はご自宅でお教室を開いていらっしゃる先生方ですから、ご自身で楽しんでいただくことももちろんですし、子供たちのレッスンや、大人の生徒さんのレッスンに役立つことを基本に、作品にまとめていますので、しっくりくるポピュラーテイストの演奏につながる要素を獲得していただけたらと思うのてます。
愛の讃歌とか、熱唱する気分で、弾いたら楽しいかも♥

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