バッハインベンションをコンチェルトに
昨日の抗がん剤投与から一夜明けて、診察で検査の結果を先生から伝えられたこと、とても嬉しく、以前からお話をされていたことではあったけれど、最近あちこち痛みが気になっていたため、転移が進んでいるのでは?と、何気に自分の中ではとても不安だったのでした。
今主人も、膀胱癌となり、夫婦して先のことを考えてしまいますので、昨日の先生のお話はとても心に安堵をもたらしてくれることになり、その疲れのせいか、どっと今日は横になって、休養モード。
でも、私は生き抜いていこうという気持ちが強く湧き上がって来て、お昼寝の夢で、何か本番前のリハーサルで音が出せないからイメージトレーニングして備えようということになり、自分の「予感」をYOUTUBEで探して聞いておこうと、携帯からYOUTUBEで予感を検索して聞いている夢の中の自分のつもりが、なんと夢と現実混同して、実際に枕元の携帯で検索してそのピアノの音で目が覚めた私。
よほど前のように弾きたいと思っている気持ちが反映されたのでしょうねー(#^.^#)笑ってやってください。
最近、ずっとバロックにはまっていて、お気に入りは、コレルリとヘンデル、バッハ、ビバルディ・・・
毎日必ず耳にしているのは、コレルリのコンチェルトグロッソ クリスマス協奏曲。そして、ヘンデルのコンチェルトグロッソ1番。
コンチェルトグロッソは、合奏協奏曲で、ピアノ協奏曲のピアノパートがそのまま弦楽器、バイオリン単体でなく、ストリングスとしてのメイン、そして伴奏部のストリングスの協奏曲仕立てなので、とても弦楽器の奥深さを感じています。ロマン近現代とオーケストラの編成が巨大になるのとまた違うバロックの室内楽仕立てのオーケストラの味わいは、アットホームな音楽の、アンサンブルの楽しみを直で実感するかのような曲の仕立てになっていて、同型反復で繰り返される構成の妙味も、聞いているだけでワクワクしますし、弦楽器の表現のすばらしさに感動、今までずーっとオーケストラにしても、ストリングスにも当たり前のように聞いていた弦楽器のすばらしさを、強く感じているのです。
特に、コレルリ・・・今までは、バロック自体の良さを深くわかっていなかったのかもしれません。
バッハが私のバロックそのもので、オルガンやチェンバロで楽しんでいたことから、世界が広かった気分なんです。
で・・・この数年たまたまきっかけをいただいて、バッハのピアノ曲でイタリアンコンチェルトやバッハのピアコンに制作する機会を得て、そこからバロック熱がヒートアップし、親しくしているお友達とバロックのコンサートに行くのが楽しみだったりとかしているうちに、病になってそんなお気に入りの曲をいつかは、弾きたいなと思っていたことも実現できない悲しみに、正直落ち込んでいたわけでした。
が! 昨日のお話で、あきらめなくてもいいかもと、希望を感じた途端、急に元気が湧いてきて、セミナーのために手掛けていたインベンション8番が先ほどなんとかできました♥ やったー!って、まだちょっと弾けないので、明日レジスト考えてアシストさんにお願いしようと思います。
セミナー参加の皆様にバロック小品でコンチェルトアレンジのリクエストをお尋ねしてみたところ、プレインベンションをはじめとして、ご自身がレッスンで取り組んでいらっしゃる曲をお知らせくださいました。全部やってみたいわーって、嬉しくなるわけですが、とりあえずリクエストの多かったものから紐解くとなると、バッハのメヌエットBWV.anh116 が一番人気で、その後ミュゼットや、モーツァルトのメヌエットなど、私も以前からあ、これ!みたいに思っていた曲でしたから、この機会にやってみたいと思います。
そんなや、こんなのバロック・・・
で、私がやりたいシバの女王の入城 とか、バッハの「羊は安らかに草を食み」とか、退院して音楽制作に飢えていた頃、音も出さずに書いた作品、ちゃんと弾いていただけるように仕上げたいですし、そう思ったら、またまたやりたいことがいっぱいになるわけで・・・
無理をすると、また痛みが出てきたりしますので、様子を見ながら好きなことを続けていかねばですよね~
またまた長くなってしまいました。
長い夜をまたバロック聞いて横になりましょ(#^.^#)おやすみなさい。
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