入院生活と私
2ヶ月も入院生活となると、ベテラン!何の(*^^*)
4人部屋で私以外のベッド、入れ代わり立ち代わり、様々な患者さんが入退院されます。長くても一週間から10日。基本私の病棟は、脳外科で、脳腫瘍などの手術や検査などの方が多いようです。
私は乳癌ですが、乳腺外科ではなく臨床腫瘍科のくくりでこの病棟へ。進行性炎症型の乳癌は、手術ではなく、お薬で治療。同じような方はいそうでいない、いないようで検査や抗がん剤投与のために数日入院される方もいらっしゃいました。
カーテンごしに様子がわかるものの、それぞれの病状、個人的なことに関与することなく、殆ど、接触することななく、せいぜい廊下や洗面所で行き交う時に、会釈するぐらいでした。
今日は、隣のベッドの方が退院、よくリハビリを頑張っていらして、私と朝晩こんにちは!かなりよくご一緒すること多くて、偶然にしては何だかねぇ?と思いつつ、しかし深く立ち入ることを避けていたわけですが、そのまさかの会話を求めていらしたようで、今朝歯磨きの時に、声をかけていらして、ご自身の病状や本日退院であり、今日に至るご自身の病についてダイジェスト版でおつたえになられました。
あ!私にきいてほしかったのか!
それだけ、一人で孤独に病と戦ってきた彼女だったのです。
每日、病棟では、様々な患者さんが病と戦って頑張っていらっしゃいます。夜中に、急変されその処置にナースやドクターが対応する姿も見てきました。
ナースコールの音が鳴り響き、また緊急の救急車が院内に入ってくる音は、年末年始特に多く、私もそうやって入院してきたわけですが、キビキビと無駄なくチームで的確に行動しながら患者さんを守る姿は、映画やドラマなどより強烈に命に向き合う生の迫力であり、あまり考えたことがなく、医療の現場を単にベッドからであっても体験した気持ちが致します。
昼夜を問わず、命に向き合う医療の姿、見ず知らずの誰かが夜中に何かある度に、翌日は何もなかったようにいつもの朝が笑顔で訪れ、健やかにそのベッドに対応する様子を感じて、ホッとして感謝で涙がこぼれました。
と、同時に、自らもまた生かされていることを、命を大切にしていかねば、健康にならねばと思うのでした。
虎の門病院の皆様、お疲れ様です。あと数日、どうぞよろしくお願いします。
コメント