五感を磨いて
アルツハイマーのご主人をもつ女性が、ご主人が病気になり、入院したら、そのご主人と同じ匂いが病院の患者さんにしていることに気付き、もしかしたら病気特有の匂いがあり、それを感知することで、予防医学に役立っていると、深夜のナショジオの番組でやっていました。
嗅覚の感度高いその女性の特殊な能力、素晴らしいなと思いました。人間の可能性は、まだまだ訓練すれば秘められた能力が芽を吹き出すのではないかと思っていますし、人にはそれぞれ何かしら宿っているのではないかと思います。
たまたま音楽の仕事をして、音楽を生み出す取り組みの日々、そのひとつひとつの作業は、発するエネルギーを音に託して、楽譜という形に記録します。
それは作ったその人間の心の叫びのようなもので、世界共通、その音楽からこんな感じあんな感じを共有できるツールを、一人一人が持っています。人間が地球上で感じる音や雰囲気、自然現象をなぞるように共通理解が生まれています。
五感を使って表現する力に期待して、それを享受する感性の翼も磨いておきたいもの。
猛暑の中、来週の準備で一日過ごし、世に残るたくさんの名だたる作品をなぞりながら、ふと今日はそんな思いにかられました。
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