白い教会と婦人
いつもの散歩道からひとつ筋をはいったところに見つけた小さな白い建物、それは小さな教会でした。
たまたまその前に小柄のメガネの優しそうな婦人が、こちらを見て私たち夫婦に、よかったら中へどうぞ。
自然に誘われながら、その礼拝堂にあるピアノが見たくて入ってみました。
小さくとも、ここで神の祈りや歌が捧げられる神聖な空気も流れ、なぜか気持ちが優しくなる気分でした。
正面の2つのステンドグラス、魚と鳥をモチーフにしたデザイン、聖書から引き出された模様とのこと。
横にあるグランドピアノは、古いスタンウェイで、婦人がエリーゼのために と、乙女の祈りを弾いてくださいました。
お礼に私も予感をひいてさしあげましたら、大変喜んでくださり、あなたは現役なのですね。と。
婦人は、おそらく80歳ぐらいでしょうか。昔は幼稚園をやっていたとのこと。おそらくその頃、その庭に咲くバラがこの礼拝のためのパンフである週報にあった写真で、見事なものだと思いました。
白い壁に包まれた、礼拝堂は、真ん中に牧師が祈りを捧げる演台のような場所があり、小さな段のあるステージをみて、まるでコンチェルトの小さなコンサートが開けそうな、ちょうどよいコンパクトでもありつつ、それなりのキャパのホールのようにも見えました。
そして、はっ!ど気づいたのです。
私が奏でる音楽は、こんな集い会う人、ひとりひとりの笑顔も見えて、終わったらまるで礼拝、ミサの後のように、皆がその祈り=コンサートのあとに、新たな気持ちになって、寄り添い会話するような音楽会がやりたいなと。
それは小さいときに通っていた都城カトリック教会での思い出そのものでした。
心を育てて貰ったことを思い出させてくれた白い教会とこの主のご婦人、素敵な出会い。また遊びに伺ってみようかなぁ。
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