異名同音調
銀座でのコンサートが終わったのは7月のことでしたのに、もうずいぶん昔のような気がしています。
毎日何をしているかというと、日々の仕事に追われつつ、ずっと取り組んでいる編曲の宿題。。。
だいぶ進んで、いよいよ今週木曜日に、第一回目のあわせがあります。
いただいているその曲は、中原達彦氏の「バラード」というピアノと弦楽のための~
というサブタイトルが付いていて、ちょっと和のテイストもあり、
メロディアスな深い情愛をも感じさせる魅力的な作品。
バラードというだけあって、どんな物語をイメージしていただけるかと
オケパートのアレンジしながら、初めて触れる中原達彦さんの世界を紐解いて
イザ! 今はひたすら演奏に没頭する時間を過ごしています。
その中で最も私には新鮮に映る異名同音調の効果的転調、代理和音を多彩に効果的に用いた
ハーモニー展開、それは譜面上は納得していても、いざ指が#系の調性に慣れていないせいか
F#は、G♭でとらえたほうが、さっとポジションおさえることが出来そうかと
楽譜の上のメモ書きは、(@_@) ♭系で書き込んだら、ようやくうまく流れるようになってきました。
テンポの変化も、なかなか手ごわい作品で、
指揮者のないP&Eですから、既に生オケでこの作品を演奏されたピアニストさんに
いろいろと教えていただかなけれは、タイミングや呼吸のあわせもちょっと心配です。
オケスコアに記載された細かなテンポ表記に従ってひたすら練習~
シンフォニックにまとめて派手なサウンドで!と思っていたのですが、
作品の持つ漂う品格から、押しつけがましいオケにするのはよそうかと思い
綺麗なストリングスを心掛けました。
シンプルではまりの良いエレクトーン伴奏アレンジを心掛けて、
弾き方もタッチを十分注意し、音の長さも
エレクトーンだからこその効果で、
音の長さ、鍵盤から指を話すタイミングに苦心細心しています。
また、その半音で動くフレーズを、あまりにレガートにエレクトーンで弾くと
やや耳障りなほどに伝えることになりかねず、
特にストリングスのスラーと木管のフレーズには、いろいろと確かめなくてはなりません。
そんなことを一つ一つ考えれば考えるほど
生楽器のストレートな音がよいのか、
エレクトーンならではで、一台で賄うサウンドの良さ
エレクトーンの有難さと有能さをしみじみと考えてしまうのは
私だけなのかなぁ~
とにかく、オーケストラのそっくりまねごと目指したところで、
哀れな作品になりかねず、一台ずつのアンサンブルに徹して
またまた頑張ってみよう!
今日は、とても寒い日で、薄手のセーターにコートを着てお散歩しました。
2時間ぐらい、足立区と葛飾区の境をうろうろ・・・
静かな住宅地は、下町の名残りでありつつ、既に旬を過ぎた佇まいで、
世代交代の新築一戸建て三階建てが並んでいました。
てくてく歩きながらも、そのどこか悲しい雰囲気すら感じるのは、
バラードが頭の中でなり続けているからでしょうか。
明日からは、参考音源に合わせて弾いてみようと思います。
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