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2021年8月 6日 (金)

邦人作曲家作品アレンジ

現在、中原達彦さんのピアノと管弦楽のためのバラードという曲をピアノとエレクトーンで演奏できるようにまとめています。

中原先生について、直接は存じ上げませんが、この作品を通して、繊細なテンポの表記やバラードというからのストーリーをあれこれ想像しながら、まるで映画を見たような気持ちで、オーケストラスコアのページをめくりました。やっと、譜面としておおまかにまとめ終え、さあ、音をのせていく段階に入ります。250小節ぐらいの曲です。

3連符のリズムに、ふたつのクラスター動きでピアノ左手伴奏がしめやかに流れると、何か黒澤映画や、いや現代の先日見た福山雅治さんがギタリストで主人公の名前忘れましたが、ラブストーリーも思い出したり。

とにかく、何気ない日常に深くそれぞれが持つ心象風景を語るかのような作品なんです。

生オケでの録音もお聞きしましたが、サウンドは解りやすいけれど、表現には音を奏でる前の予備から音楽を意識することのエネルギーを多大に感じなければならない音楽であり、ト短調で書かれているけれどかなり広がりもあり、ゆっくりと流れる音の連鎖には深い悲しみが横たわり、私には失恋の嘆きに聞こえてくるのでした。

この作品を、演奏する機会をつくりどこかでと考えたいところです。

が、今はコロナ禍で、なかなか自由にその機会を以前の感覚で持つにはリスクがありますから、違う形で何かしていかねばなりません。

ひとつの通過点のようなこの取り組みのようでもあり、今月末にはピアニストさんと作曲の中原先生ご本人にもお目にかかり、取り組んだエレクトーン版の編曲を聞いていただくことになりました。

音楽会。。。知っている曲がプログラムにあるから聞きにいきたいその衝動と、全く今まで耳にしたことのないものを、体験することの期待、その事自体の楽しみ。そして共有。

それを私はいつも放ちたいと思い、創作のエネルギーでもあるわけなのです。

初めて耳にする子供の作ったかわいいフレーズがピュアに輝くのも素敵♥たえず感性は新鮮な状態でいたいわけです。

オンラインで先生方が、アレンジステージ参加のために、どこかで聞いたような感じに思うのですがと言いつつも、お聞かせ下さる丁寧なメロディにその先生の世界と人生を感じるとつい笑顔♥

音楽の中には心があって、その気持ちが時間として残されているから、たくさんのいろんな気持ち、大好きと思う心が、音楽となって届けられると思うのです。

私は、私の好きな大好きが、大切なものであり、それだけで生きているのかもしれません。幸せ😃💕

日常にはあまりにも雑多にやらねばならないことがあり、何らかの目的のルーティンは、糧にもなり得るけれど、いつの間にかどこかで何かがずれてしまったことを気がつかない程に流されていくことは多く、そこに音楽の力が生命力を復活させてくれたよということがたくさんあり、だからこそ音楽の力を信じています。

中原達彦作品をご紹介下さいました杉山真衣子先生ありがとうございます。♥素敵な作品になりますように、どうぞお楽しみに(*^O^*)

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