ポリフォニーのコンチェルトアレンジ
6月から新たに始まったオンラインセミナー作編曲がスタート。12名の皆様と今日は、古典からモーツァルトとそのお父さんレオポルトモーツァルトの作品を紐解きました。
まずは、ワタクシの大好きなモーツァルトについて、その35年の短い生涯をたどって、トーク。ほら、またまた音楽じゃなくて、その人物についていろんなことを爆裂トークして、やや週刊誌的なことも、ついついお話しして楽しくあっという間に50分が経過。
モーツァルトの青春時代のかかわった女性たちの話はもちろんだし、小さい時の演奏旅行でかかわった方々の、その天才ぶりに驚いた話とか、またレオポルドは、音楽家であって息子の教育者でありつつ、プロデューサーであったことや、晩年のモーツァルトの不遇さに、語りながら涙出そうになるし、つい余計な話のフリーメイソンから、地球外生命体の話になるしと・・・相変わらずで、お聞きくださる皆様方には、これからのセミナーの序章~オーバーチェアのような勢いで・・・楽しくお聞きいただけたようでした。
で、後半は最初にモーツァルトの室内楽曲ドイツ舞曲よりK605の「そりあそび」この手の小編成のドイツ舞曲を、12曲ぐらい書いているようですが、その中でも最も有名な曲であり、私はまだ子供のころこれを聞いて、ぶっ飛んだぐらいに、よくできているなぁと、初めてモーツァルトの音楽に触れた瞬間でした。
ちょっと前に、親しくしている先生が、この曲をサウンドカーニバルに取り上げていらして、またそのアレンジに素敵な映像も付けていらしたこともあり、また制作欲がむずむずと湧いてきていたところでしたから、9.8級アンサンブルアレンジのつもりで書いてみました。
でも、古典、バロックの鍵盤奏法にハードルを感じ、なかなか録音完成せず、とりあえずのエレクトーンパートデータをお渡しし、楽譜とともにご覧いただいて解説、演奏のポイントなどをお伝えしました。
その後、L.モーツァルトのアントレ。これいい曲で好き💛おもちゃのシンフォニーも、お父様のほうの作品といわれていて、モーツァルトのあのアレグレットの軽快な感じとまた一味異なる古典の風格、ちょっと深い色合いを感じるのです。
日ごろから、メヌエットだ、ガボットだと、古典舞曲についてピアノ指導で触れる機会が多くても、エレクトーンでは、せいぜいjetならば、ギャラィ4あたりのクリーゲルのメヌエットで初めて出てくるかな。そう思うと、エレクトーンは電子オルガン、もともとはパイプオルガンなどのオルガン、鍵盤楽器として生きてきた歴史の流れを考えたら、もっと、オルガンの音や、チェンバロの音、その弾き方、タッチをエレクトーンで知っておいてもよさそうなものを、流行ばっかり追いかけているエレクトーン出版業界には、なかなかその手の楽譜は、本格的なグレード関連のものにしかないと思います。残念です。
ということは、その音楽をエレクトーンで奏でられる機会が少ないわけで、あら、よろしくないじゃないと、それならばワタクシが書いてみようと、まずはそのピアノ原曲の右手と左手を分けて考え、ピアノの右手にそのまま元気よく右手を持ってきて、和声を分析して、弾きやすい簡易伴奏としました。
そのあとに、そのピアノアレンジをもとにして、3段エレクトーンソロを作り、左手とベースの刻みを原曲の持つリズムと、エレクトーンらしい配置に気を付けて、8級レベルぐらいに作成。
さらに、その二つをもとにして、5段スコアとしてのピアノとエレクトーンのアンサンブル譜面作成してみたのです。そのパート構成配分は、エレクトーンの右手が、原曲ピアノの左手であり、音域や音色に注意し配置、左手とベースは、ピアノアレンジの時に考慮した、原曲の持つ拍子感・・・やや2/2の呼吸が生かせて、三部形式の中間部に変化を感じ、後半再現部には、奥行きあるオーケストラのたたずまいを感じるようにストリングス登場させ、ベースは四拍ベタで、オルガンにして、チェンバロに木管、オルガン、リコーダーなんて素朴な響きも入れて、完成。
実はこういうの、とってもやりたかったのです。
250年ぐらい前にこんな音楽が流れていて、そりゃ流れている場所は、今と全く異なる文化、環境でしょうが、私にはその音楽の内包されたハートが伝わるようで、レオポルドの上品な中の厳しさや、息子の才能に納得しながらも、親として自分自身の中での葛藤やらを感じてしまわずにはいられないのです。
今、アシストさんにMIXお願いしているので、できたらアップいたしますね。
セミナーにご参加くださった皆様、複音楽のおもしろさ、アレンジの仕方、参考にしてくださいませ。皆様ご参加ありがとうございました。
こちらが、モーツァルトのお父様、またその息子のモーツァルト、小さい時は、こんな感じでかわいい・・・でも、流れてくる音楽にゲーテは、シェイクスピアや、ラファエロを感じたそうで、このお顔からも、どこかりりしいなぁ。
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