風の蔵
もう、15年以上も前に書いたエレクトーンソロ。EL900の最後の時期で、書いて一年もしないうちにステージアが発売になり、しばらくはかなり気に入って、あちこちの演奏の機会にプログラムに入れておりましたが、コンチェルトで忙しくなってからは、ほとんど演奏する機会が少なくなって、この数年開くこともありませんでした。
来週は、作編曲のオンラインで、またまたオリジナルをご披露するわけですが、次第に難易度も高く、本格的なものをご提供してみようかと思い、久しぶりに楽譜を・・・と思ったら、浄書していなかったー(;^_^A
3年ぐらい前にフルートとのアンサンブルの譜面を制作した時に、アンサンブルとしては浄書したデータが残っていましたが、やはりエレクトーンソロらしく、また楽曲の雰囲気もレイアウトで違ってくるような気がして、一から入力しまして、あと半分ぐらい11ページの約200小節ぐらいになりそうです。結構な作品じゃん!(#^.^#)
どこかに音源をアップしていないかと思って探したら、ありました。
2003.6.19に完成、子宮の手術で入院した時に入院先のベッドで、手書き清書したのを覚えており楽譜にも、その旨記載していました。その年は、義父が3月に87歳で亡くなり、かわいがってくれていた叔父が1月に77歳で亡くなりと、立て続けに親族が亡くなって、それまで身近に感がることのなかった「死」について、考える時間が多くなった頃でした。
実際には、お世話になっていた久留米のjetの先生から、うちにある蔵を改造して、地域のためにコンサートができるような空間を作るので、そちらでコンサートをやろうということになり、グラフィックデザイナーの友人の助けをお借りして、また当時私の門下であった方々にも応援を頼み、病み上がりの8月末に初演で、大分県日田市にある「風の蔵」で演奏いたしました。オーナー様の情熱と、私のエレクトーン普及の精神がコラボしたかの出来事、人生の大きな節目となった気がいたします。
小さなスペースといっても、十分ピアノとエレクトーン一台ずつが入り50人ぐらいが入るスペース、アットホームな雰囲気の中で、この時から、自分の作品を人前で演奏することがスタートしたように思います。
今でも、自分の作品を演奏するとき、自分自身だから弾いてみる強い気持ちと、どこか裸になった自分をさらけ出す勇気がない頼りない自分も感じながら、きっとこのまま終わっていくのかなぁ~(;^_^A
作品は、その「風の蔵」からイメージされる物語をテーマに据えて、九州の自然とともに生きる女性の姿をえがいたつもりです。
よろしかったらお聞きくださいね。録音はあまりよくないのですが、私の曲の中では、凝った作品だと思います。
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