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2020年10月20日 (火)

コンサートへ

コロナ禍ではなかなかコンサートに出かけることが少なくなりました。

と言いながら、チラッチラッと足をのばして、今日は練馬のゆめりあホールへ安田さんのピアノリサイタルへ出かけてきました。

バッハ、ベートーベンとソロが続き、後半エレクトーンとのコンチェルトでリスト、ラフマ、チャイコを聞いてきました。

この状況下で開いたコンサートに向き合われた演奏者の思い、並々ならぬ努力の中に、コンディションを整えるハードルがあったことでしょう。

ゆめりあホールという場所は初めてでしたが、じっくり聞き入ることのできる音楽ホールで、駅に直結してなかなかアクセスもよく、何かで使いたいです😁

エレクトーンに関しては、演奏者の思いが後半につれ炸裂し、エネルギー弾けるようでした。

実は、リストのピアコンに関しては、一度聞かせていただき事前にエレクトーン伴奏のスタンスとして、お二人に向けてアドバイスをする機会がありました。その上での本番、よく取り組まれていらっしゃいました。

ステージでの演奏は、そこに向かう情熱がテクニックやら、環境やらを超えて、伝える何かを届けることになり、音楽的なことよりも好きなエレクトーンを頑張っている姿が心にじんと響いたように思います。

よく、二台ピアノ版楽譜のセコンドパートをそのままエレクトーンで弾いた場合、本物のオーケストラを意識して音色をあてたところで、疑似てきなものにおさまります。エレクトーンとのコンチェルトとして、別の音楽創出作品にするには、スコアからアレンジされた二台ピアノセコンドパートを、作曲者の書いたオーケストラスコアをよく研究し、エレクトーン伴奏としてまとめる努力が必要ではないだろうかと思いました。

また、音色については、エレクトーンの場合、その奏でる演奏者の個性がでるもので、それなりのステージで演奏するとなると、そのサウンド伝わりが、肝になります。ご自身のエレクトーン音色作りの観点が、客席から見てとれ、今日のクラリネットなど、ホリゾンタルタッチを使い工夫されていらっしゃるようでした。

生のオーケストラに近づけば近づくほど、オーケストラではないねと思わせる代用品のエレクトーンになってはならず、何らかのアレンジ、作品に対する施しが必要なのだと私は思います。

この考え方、様々なご意見があることでしょう。この考え方自体が私のコンチェルト作品に反映されており、ご一緒下さる方々にもご理解いただきながら進んでいるわけですが、古典、ロマン、バロック、近現代とか。様々な音楽をエレクトーンで料理してアンサンブルとしてまとめる自分自身の制作スタンスを確かめる機会となりました。

コンサートで感じること。

その音楽、演奏だけでなく、一歩引いて見えるエレクトーンの姿、伴奏エレクトーンの姿を感じた秋の日、芸術の秋だなぁ。

Dsc_1379


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