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2020年2月29日 (土)

帰郷

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昨年秋に、朗読劇の音楽制作のお仕事をする機会があり、その朗読作品は、藤沢周平の作品でした。

初めてのお芝居の音楽制作、特に生演奏であることにはタイミング即興性やセンスも必要で、とても大変だったのですが、音楽を作ること自体には楽しみがあり、その藤沢文学にすっかり引き込まれている自分がおりました。

今日、ちょっと休憩タイムに、大好きな時代劇専門チャンネルを観たら、あれっ、藤沢周平の「帰郷」最近封切りなのに、もうテレビでやってました!

仲代達矢さんと常盤貴子さん、北村一輝さん他、皆様実力派の役者さんが揃って、なんとまた光る演技は、藤沢文学の世界を伝えて胸にグイグイ入ってくるのです。

話しは、故郷に帰ってきた初老が、今は亡くなった人々に絡んで、昔の話と今の出来事を思い出を交錯させながらも、自分の生き様を締めくくるお話~またまた極道者のお話だったわけですが、女に溺れ、道を踏み外した主人公が、最後に大切な家族を得てそのために頑張る話、自分の居場所、心残りなくあとのために死んでいくには、、、。

今はもう帰る家もない私の故郷には、父と母とご先祖様のお墓が残っています。久しく墓参りにも帰っていませんが、懐かしい我が家や、両親のことなど、思い出しました。

私のために人生を変えた父、不自由な体であって、育ててくれた母、様々な思いが蘇り、この映画が伝えている深いところに触れた気がします。

時代劇、日本人ならば、日本の文化歴史を知る上でも、その良さに感じ入るところあるのです。若い人には、なかなかわからないかもですが、人生を重ねてそれなりの喜びと苦しみ、様々な経験を重ねた時に振り替える日本人としての感情、藤沢作品を通して誠実に生きることの、恙無い日常の尊さなども、コロナで不安な報道に揺れる今だからこそ感じるというものです。

「故郷」

素敵な映画でした!

音楽は、加古隆さん、最後にモーツァルトミサ曲には、やや違和感感じましたが、全体にはとてもメロディが分かりやすく、しっとり作品にぴったりと寄り添っていたと思います。

生で弾かないならば、音楽制作また、やってみたいなぁ。

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