ソナチネソナタのコンチェルト
先月の銀座のコンチェルトコンサートから3週間が経ちました。
まだあのときの感激がさめやらないままに、今日は福岡でのコンチェルトワークショップ第五回目を実施致しました。
次第に本格的な内容になり、今回はソナチネソナタのピアノ曲をエレクトーンオーケストラで伴奏アレンジした作品をご紹介しながら、形式について学んでいただきました。
先々ピアノコンチェルトにも繋いでいただいたり、ピアノ音楽だけでないクラシック音楽、たとえば様々な器楽曲や、交響曲などへとレッスンにおいては、幅広く音楽知識を与えることにもなるかと、クラシックエレクトーン伴奏法とその音楽、本格的な取り組みへの第一歩だと思います。
今日の参加者は、7名、アシストは村浜ひかりさんで、以下の6曲に取り組みました。
①バイエル66番 夢見るお人形のダンス~習い始めのピアノ曲コンチェルトスタイルの基本アレンジ構築について説明し、コンチェルト伴奏の基本をおさらい。
②ツェルニー30番より16番~教材曲もコンチェルト伴奏で華やかな作品となり、ステージへ立派に繋ぐできます。アレンジスタイルは、ベートーヴェンでその味わいに繋げたアレンジポイントを、和声ベースで説明し、第7音の使い方で変わることを実感していただきました。
③クレメンティソナチネOp36-1 1楽章~ソナチネ作品に取り組む時には、最初にこの曲ではないでしょうか。忙しい昨今の子供たち、ブルグとまりでレッスンが終わってしまいがちな生徒さんにとって、ソナチネソナタへと取り組ませることは、生徒にとっても、指導者にとっても、本格的な音楽指導への扉を開くこと。
表題のない絶対音楽に取り組む時に、バックから聞こえてくる伴奏エレクトーンオーケストラが、曲のイメージや構成を把握しやすくなります。形式についての説明を行い、始めての交響曲やピアコンの体験のように、楽しく格調高い気分で弾いていただけることを実感していただきました。
④クーラウソナチネOp20-1 1楽章~ソナチネアルバムの最初におさめられていますから、馴染みのあるソナチネ曲の落とし穴は❗️そう、いきなり出現16分音符のスケール(^_^;)もっとゆっくり弾いておけば良かったと思うもの、クーラウはフルートが得意でフルートの作品をたくさん書いていますから、きっとフルートをイメージしてこの作品になったのではないでしょうか。そんなちょっとした興味つけにつながる、ソナチネアルバムに登場する作曲家の横顔をまとめてお伝えしました。
⑤ベートーヴェンピアノソナタOp.49-2 1楽章~シンフォニックなエレクトーン伴奏で奏でるコンチェルト、迫力あり聞き応えあるベートーヴェンらしさを生かした伴奏の弾きかたを体験、ティンパニや、ベートーヴェンらしいサウンドを生かしたコンチェルトです。
⑥モーツァルトピアノソナタK545-1 1楽章~モーツァルトの軽やかさを生かしたコンチェルト伴奏アレンジとレジストについて、ハープやストリングスで、効果的にどのように和声の音をとっていくか説明しました。
次回は、11月。いよいよシーズン後半に入ります。名曲シリーズのように様々なコンチェルト作品をご紹介しながら、弾いていきます。
ピアノ曲ではない曲も新たな経験、ご参加いただく先生方にとって、ご自身のために、生徒さんへもと、単にピアノ単体をレッスンしてちょっとエレクトーンで伴奏して楽しかった域から、かなり本格的な取り組みとなります。
つまりは、もっとわかりやすく言うと、フレイボタン オン!じゃないんです。生で弾かなきゃコンチェルトは奏でることにならないのです。
それだけ、鍵盤音楽指導者として、他にはない高いものに取り組んでいただくことを進めていると思っています。
よく参加の皆様から練習が賄えていませんが参加しても大丈夫でしょうか?とのご質問いただきますが、体験してみなければ、耳に届いていなければ、そのよさもわかるはずはなく、ご興味をお持ちになられ挑戦してみようと思うだけでも、もう前進しているのですから、私は参加することに意義があるよ😃と、オリンピック精神を大切にしています。
コンチェルトのステージ、最近Facebookなどで、ご専門の皆様がよく演奏される機会をお持ちになられていらっしゃること、とても素晴らしい取り組みかと思います。高い専門的な演奏の数々が並ぶプログラム、刺激になるかと楽しみです。
私の取り組むところでは、現場で指導される先生や、生徒さんのために役立つ作品ステージを目指してコンチェルトを通してエレクトーンや音楽普及だと思っております。
どうぞ、「楽器」を教えるのでなく、「音楽」を教えていくことに誇りをもち、自らが出来ること、レッスン室の扉から広がる可能性、地域の中においてこれまでにない楽しみをより高みを目指して分かち合えますようにと願っています。
なんだか長くなりました。
最後までお読み下さり有難うございました。
コンチェルトに取り組む私の気持ち、皆様賛同していただけますように。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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