PAの力
今日は、銀座のコンサートの音響さんと打ち合わせでした。
これまでコンチェルトのコンサートを中ホール規模で何度か行ってきました。
大ホール(キャパ700以上)も経験ありますが、経験する度に、音楽を伝える意味を考えさせられることが多いことが事実です。
講座も数えたらきりなく実施してきました。
小さな会場では、空気を通して広がる私の音楽の行く末は、そう心配いらずでした。
でも、エレクトーンの伝わる音の力を発揮している方向は、ある意味お手軽な方向~それも身近なエレクトーンの楽器の良さでもあります!
自分の耳を信じて作った音、それを、エレクトーンを弾いた時に、伝える時に、思ったものと異なると感じるのは、ホールが大きくなるにつれ、音響について私自身の力不足を演奏以外のところで感じ、ホールの音響さんの力に頼り、その中でどう折り合いをつけていくか。
私としては、それは、かなり大きな問題なのです。
録音も、あちこちで行ってきました。
音響さんは、皆様プロの方ですから、演奏する私自身が気持ちよく弾けるようにと、エレクトーンを会場のスピーカに繋ぎ、モニターとして返りのスピーカーもご用意下さったり、会場規模によっては、バランスや時間差も考慮してと、とにかく大きなホールになると、腕の立つ音響さんでないと、正直弾いている私自身が思ったような音楽を奏でられていないことで、メンタルをやられてしまうのです。
結果、つい、客席を忘れて、小さな音でも、自分の納得した音質で聞こえてくる方を選んで、PA要りません!
なんてなことになったりして、この場所で奏でる、伝える責任逃れ? 自己満足かぁ~おいおい(^_^;)
音響関係の様々な本も読みました。ムズイ~かなりのものですよ。数学です。
解らないなりにも、読み進むと興味がわいて、音響さんのご苦労、お仕事についてより感謝も生まれてくるというものです。
その中で一番参考になったのは、音と響きの基礎知識(音楽の友社) という本で、何度も読みました!音楽やっている方の本だと思いました。
余談ですが、音楽がどのように人の心に作用するかという、私にとっては大テーマの部分でも、ありとあらゆる本を読み漁り、エレクトーンの持続音や音質について、楽器(レジスト)の組み合わせなど総合鍵盤楽器だからこそ、興味は広がりと今に至っています。
エレクトーンを演奏する人は、当たり前のことですが、自分が弾いて終わりではないのです!
音響さんと作り上げていかねばなのだと、常々思いつつ、だから私は1台でレッスン室の扉の奥から~なんてフレーズにもある意味逃げてしまっていたのかもしれません。
エレクトーンという楽器についてのこだわり、また、奏でる音楽の方向によっても、音響さんなりの対応があるわけですので、まずは私がどんな音楽を目指しているのか、どんな音質が好みで、どんな感じで作編曲を行っているのかを、簡単ではありましたけれど、今日はお伝えしました。
一番大切なこと、私の音楽をどう伝えるかとの視点でお話は進み、話せば話すほどに信頼が生まれ、安心してのびのびとこのホールで奏でたいとの思いがいっぱいになりました。
何度も書いたことも、話したこともあるけれど、多くの経験を重ねてきたけれど、毎回初体験のことばかりで挑んできた気分なのです。
だから、銀座のヤマハホールは、コンサートを聞きに行くことがあっても、あのステージに立つことは考えてもいませんでした。それだけ私の中では、上質の素晴らしい輝くホールなのです。
ヤマハ銀座店に所属される先生方にとっては、普段から発表会などでご自身も生徒さんもお使いになる機会もあり、何と贅沢なことと思います。そこで奏でる経験は、そのままその経験が耳を作り、良い音楽を奏でる力にもつながるかと思います。
人生の中で巡ってきたご縁と共に生かしたいこの機会、音楽を、エレクトーンを関わって生きてきた、これからも生きて作品を作っていこうと思うから、もっと努力してよいステージになるようにせねば!
そして、放たれた私の音楽いいなと思って下さる方が、定番のように生徒さんと、先生と、素敵なコンチェルトで心を合わせて幸せになって頂けたら、喜んで下さったら! と思います。
作った音楽の心、それを奏でる人の心、それを伝える人の心、それを聞く人の心、其々に繋いで一つになった時に、ピュアで透明でまっすぐなエレクトーン音楽の感動になるのかなと思ったら、今日の出会いをとても嬉しく思いました。
とても長くなりました。暑い一日だったけれど、いい一日になったな。熱い気持ち(^O^) 暑い・・・熱い・・・
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