生徒さんの人生に寄り添って
今日は久しぶりのレッスンにいらして下さった先生、発表会を控えて、いろいろと準備が本格的になっていらっしゃるところ・・・・
でも、実は今月の頭にお母様がお亡くなりになられて、本来ならば、レッスンどころではないところなのです。
でも、本来お持ちの、音楽に向き合う自己啓発力と、生徒様へのレッスンも責任感で全うされていらっしゃるようで、私のところにも、いつもと変わらぬように、寒い中いらして下さいました。
いろいろとお話をしているうちに、亡くなられたお母様がいらしたからこそ、今のこの先生の誠実に音楽に向き合われる姿があったのだと、胸が熱くなります。
そしてこのような時にも、私のところへいらして下さる熱心さを嬉しく思いました。
大人の生徒さん、実際には小さい時からお教えして成長して行かれた大人の生徒さんたちも含め、結婚やら、御不幸やら、生徒さんにとっての様々な人生の大きな節目を横で見守るように、私も人生を送っており、喜びも悲しみも、お付き合いが長ければ長いほど、いろいろなことを一緒に経験していく思いなのです。
私には、2000年に、当時中学生だった生徒が、まさかのくも膜下出血で突然亡くなってしまうという出来事があり、音楽レッスンを自宅で行う中、当時、中学3年と小学5年だったわが子たちにも、主人にも、もちろん私自身にも大きなショックな出来事がありました。
親とは異なる大人として、家族の次にそばにいる習い事の先生として、私は彼女に何をしてやれたか?悲しみの中にあっても、自らのふがいなさを嘆いたものでした。
また、我が家の家族にとっても、そのSちゃんの存在がどれだけ大きなものだったかをも知りましたし、レッスンの時には別の部屋で過ごしながらも、同じ曜日に通い続けてくれるSちゃんを心のどこかで、私の家族は応援しており、レッスンの様子がどれだけ家庭の中に大きく影響していたのかと、様々なことを考えたものでした。
最近、たまたまそのSちゃんに捧げたピアノソロ曲をコンチェルトにアレンジして、仕立て直したところ・・・・
生徒さんとの関わり・・・・寄り添うように生きてきた自分
最近は、少しずつ仕事の方向が変化しつつあると言いながらも、そんな誠実な生徒さんたちと共に、レッスンしていけること、とても有難いと思っています。
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