大好きエレクトーン3からぎゃらりぃ4移行について
明日からの九州出張のために、この数日せっせとjetの「だいすきエレクトーン3」から「ぎゃらりぃ4」を復習。そのために指導資料を開き、一通り弾いてみました。
新教材に移行になって、あちこちからいろいろな声が聞こえてきます。
私自身の生徒さんが、ちょうどその移行の時期にさしかかり、スムーズに移行することができたのではと思っていますが、正直半年ぐらい前は、果たしてうまく対応できるのか不安でした。
指導教材・・・教える人が、対象となる生徒さんのために個人で作るとするなら、その子に合わせたメソッドを適宜工夫して上達へと導いていくことをコンセプトとしたいわけで、現実は市販の音楽教材に教える側、教わる生徒が合わせているのです。
でも、教える先生の教え方ひとつで、どんな教材も魔法のように伝えていくことができると私は思っています。
だから同じ教材を使うことを基本とした組織の中では、指導力で差が生まれるかも知れず・・・その指導研究こそが、指導者の音楽力を高め、生徒を育てることにつながると思うのです。
アドバイザーをしていると、様々な先生たちのご質問にお答え、ご対応せねばならず、jet資料室にある教材対応のガイドを熟読して、エレクトーン指導者育成にも力を注がなくてはならないのだ!と熱く思っていますが、現実ピアノの生徒が多いjet講師の皆様に私が何をどうご対応したらよいかと思うことも・・・・
さて、エレクトーン教材は、「よい子のエレクトーン」にはじまり、「エレクトーンチャイルド」、「NEWエレクトーンチャイルド」「「ぎやらりぃぱれっと」「大好きエレクトーン」と進んできました。長いこと携わっているので、これまでのすべてのエレクトーン教材を指導経験としており、その中での改訂、それに伴う対応、網羅された教材体系を基盤にすえて何をどう変化、移行していかねばならないか、それは時代の進化、楽器の進化に伴って、指導者側もそれに即して学んできたと思います。
その観点で行くと、大好きエレクトーンは、導入初級教材として、まだベースが出現しない両手奏でのエレクトーン指導で進んでおり、ギャラリィ4で出現する急激なエレクトーン音楽としての固有のスタイル対応準備をある程度時間をかけて行う必要があります。
そのためには、今まで学んだレパートリー等を使って、左手のスムースな五指の独立トレーニング=左手のテクニックと、機能和声に基づいたハーモニーからのベースを使った伴奏=編曲、楽器学=エレクトーン本来のもつ固有の指導を、おさらい的な取り組みの中で感じさせ、次へのアプローチを予感させる移行期を持つことが肝要だと思います。
それは、大好き3までの指導で、楽しく面白く興味付として培ってきた音楽レッスンから、自立した自宅練習の導きであり、その後の発展を生徒自らが探究する習慣があるかないかへつながることではないでしょうか。
つまりは、指導者の教材指導の応用力が、初級から中級へ、もっと言うならば、レッスンを継続するか否かの分かれ道、マニュアルにのっとって教えていく基本指導ベースから、指導者も階段を一つ踏んでいくかの部分ではと思います。
余談ですが、エレクトーンはMDR部分の機能が発達してしまったことで、指導者の指導能力低下を招いてしまった事実を指導者であるjetの私たちが、無頓着であったことも、大きなエレクトーン指導の不幸であると思うのです。
今、様々な意味で、リセットの時期!
多彩な音色、3段鍵盤、リアルタイム演奏、このエレクトーン楽器としての特性がいかに教育効果を高く生み出す楽器であることを、エレクトーンを指導の核においている私たちは誇りを持って進んでいかねばなりません。
教え育むとは、とても時間がかかることで、もしかしたら私なんぞ(^^ゞ、生きているうちにはエレクトーン音楽教育効果の結果を実感することは夢に終わるかもしれない・・・でも、そこに気付いた今の私と同じ心を持った人は、jetの中にすでにたくさんいることを知っているし、jet以外の中にもたくさん出てきている事を、コンチェルトをやっていると実感しています。その思いの人たちの力で、音楽を学ぶ子供たちが、再生芸術から自己創出芸術で訓練されることで育つ、磨かれていくものこそ、新しい音楽教育の方向、姿だと思います。
楽器は独り立ちするのに60年と、過去の歴史から踏まえたことが何かの文献に書いてありました。
エレクトーンは、60年をそろそろ迎えます。
そんな楽器を選んで音楽教育に向き合うjetの先生方、同じ鍵盤としてピアノをご指導されることを悪いとは思いませんが、そこにエレクトーンならではの教育効果を生かす手立てを心得ていただき、総合鍵盤指導に取り組んでいけたらと願っているjetアドバイザーです。
きょうはながーーーくなってしまった(^^ゞ最後まで呼んで下さって有難うございます。
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