伴奏ひとつで
アンサンブル、今、音楽教育業界では、ソロに加えて指導スキルが大いに求められています。
小さな生徒さんのリトミック指導でも、即興伴奏の腕の良し悪しが、音楽的な影響を多大に与えますし、ピアノやその他の楽器では上達するに従い、連弾、アンサンブル と、経験を積むに従い、音楽する喜び、分かち合う楽しさを実感、コミュニケーション育成を育むことになります。
伴奏譜、伴奏音楽を作ること、伴奏することに、力を注いでくると、どんなお相手であろうが、支える仕事に徹して、そのメインとなるところを輝かせるにはどうしたらよいか!だけに努力してきました。
空気をよんで、呼吸や、色を合わせ、一緒に作りだすアンサンブルの楽しさ。小さいお子様の伴奏であっても、その子の個性を短時間の情報で察知して合わせるコツが、ありますし、お相手の演奏実力が高ければ高いほど、伴奏もそのエネルギーを吸収、磨かれていきます。
最近コンチェルトを生徒さん同士で弾かせてレッスンしていますとのお話を伺い、なんと難易度高いご指導をされていることかと思ってお聞きしましたら、その楽しさでで、まるで部活のように盛り上がり、お互い仲良しユニット結成で、なんと高校も同じ学校を志望し、受験も頑張って共に合格したとのことで、思わぬコンチェルト効果に大変嬉しく思いました。
どんなに素晴らしい楽器や設備を整えていても、どんなにトークや展開が上手くても、レッスンで音楽として相手する、=伴奏することや、先生の弾く姿をみせてこその、音楽指導ではないでしょうか。
同じ音楽を教える世界にいて、心が折れそうなほど価値観の違いやらモラルの欠如を感じるときに、果たしてこの感覚は、美的情操育成を生業とする人のすることかと思うと、わざわざそこに身を置くことで何を得られることがあろうかと思えてなりません。
そんな時にも、長年培ったものさし?!伴奏力が判断のアンテナ、五感の一部、いや加えた第六感になって、生きるために背中をなだめてくれます。
伴奏ひとつで、相手を素敵にしてあげたい!
だから、伴奏ひとつで、、、。
意識とは、世の中の物質の一番小さなエネルギー、時間とともにそれも蓄積されていけば、目に見えない力になることを音楽しているからこそ知ってる。
多くの方々に出会い、その方の人生をかんじながら、感動を分かち合う術を心得て、生きていくことに感謝していきたいと思います。
« 初体験!コンチェルト | トップページ | with Electone ~あなたとエレクトーンコンサート »
コメント