コンチェルトのカデンツァ
昨日はふちゅうの森芸術劇場ウィーンホールという素晴らしいステージでピアノとエレクトーン一台ずつのコンチェルト作品と、そのエレクトーン伴奏を奏でる機会に恵まれ、また新たな学びを得ることになりました。
生徒さんと楽しくコンチェルトする先生の様子は、実に合わせる面白ろさを伝えてくれました。二人でのアンサンブル、アレンジ次第でその楽しさがより伝わることの実感があり、逆に各々の担う役割を賄う力が求められ、かなりの高級な演奏スタイルではないかと思います。
ホールが大きくなるほど、当たり前ですが、客観視されることになり、生徒さんのピアノに先生の伴奏エレクトーンである、初めて出会うコンチェルトとして作成しているコンセプト、レッスン室の扉の中にも身近にコンチェルト をとの考えから発展し、このようなホールでは、本格的なラフマニノフやモーツアルト、またシンフォニーをあらたなピアノとエレクトーンのアンサンブルやコンチェルトスタイルとして奏でることが、環境を生かす作品演奏なのではと思うに至りました。
昨日もラフマニノフのピアコンとチャイコフスキー白鳥を演奏、ピアノの方からするとホール残響やモニターからの音をききながらで、エレクトーンが遅れて聞こえる状況になるとのこと、本番ならではの体験、結構なホールならではの電気的な音の処理が、ピアノ演奏心理に影響を与える様子となり、このあたり、場数を踏む経験がさらに進化した演奏へと繋がるようにまたあらたな課題として取り組んでいくつもりです。
それに伴い、ピアノパートによくあるカデンツァの部分について。
テクニックを見せる大きなポイントとなるところを、これまで私のご一緒した皆様は、ペータース版、ヘンレ版などから、もちろん、モーツアルトなどは本人自身が書き残している カデンツァがありますので、それを弾いてくださっていました。
様々な演奏家のCDをきいたり、コンサートで届けられれるカデンツァは、皆、それぞれに華をかんさせるカデンツァ、では、その部分を私が作品として楽譜に残すときどうしたらよいか?
それは、以前からの課題でした。
また、そのような本格的なビアコンをひく機会、演奏してくださる方々がどれぐらいいらっしゃるのかを思うと、需要と供給にかなって、ついつい後回しになっていたのです。
今、取り組んでいるモーツアルトピアコン、21番3楽章の浄書には、オリジナルのカデンツァを書き記してみようかなと思っています。様々な演奏家のカデンツァから学んで、分かりやすく、流れがあり、最後の華やかさを伝えられるものに。
また、このことを、逆に中級あたりのアレンジにも生かせたらと、考えて、。弾いている小さなお友だちの姿を思い描きながら、また楽しみ広げるのです。
クラシカルなオーケストラのスコアからアレンジするのは、かなりの忍耐や努力を要し、日々のたゆまぬ信念がなければ、全うできず、自分に問いかけながらの作業。果たして、これをひいてくれる人がいるのか?誰かの役にたつのか?と、思うことすらあります。
モーツアルトが生きていたら!そう!すべてのアレンジ作品には、原本作曲者がすぐそばにいて、対話する感覚で、いつも作っていきます。
さあ、今日も、1ページでも進みますように。
« ふちゅうの森芸術劇場発表会へ | トップページ | やり遂げた充実感 »
コメント