日曜日でしたが、気になる制作のため、オフィスに。
と思ったら、鍵を忘れて出掛けてしまい、あらら、仕方なくお茶の水の駅のカフェで、二曲書きました。
最近この数年、データ入力の時間短縮で直接パソコンに入力していたので、久しぶりに五線紙に手書き。
丸善で五線ノートと定規を買って、真新しいノートに書き込むのは、なんだか新鮮な気分で筆が進みました。
初めて出会うコンチェルトは、この秋新作をまとめると、Vol.21.22となります。
ひぇ~自分でもびっくりするほど、エレクトーン伴奏に徹してピアノを弾く子供たちがソロでは味わえない楽しい経験になる作品をと、埼玉上尾や、北九州で開催されるPTNAステップでの発表に合わせて作成してきたものでした。
ながいその歴史?10年近い時を経た今、この制作のスタイルが私にはとても合っていたこと、それは多くの出会いによって感謝するもので育てられたことは、勿論なのです。
湯島に仕事場を持つ前は、あらゆるところでこうして五線を広げていたこと、懐かしく思い出しました。一曲一曲、あれば北千住の駅ナカのスタバで書いたなとか、綾瀬のドトールだったなとか、、、。
今もなお、その姿のまま、年は四捨五入したらアラカンになり、このエレクトーンで関わる自分の音楽表現を見つめると、やりたいことはたくさんあるけれど、少しだけ待っていてくれる方々へ、その教室の生徒さんが喜び、先生が喜んでいただけることが、使命なのかも~なーんて考えたら、ぐっと手の届く作品を作り、よいものとして、心に残るものを書かねばと思いました。
お陰さまで、たくさんの先生方、コアな方々のご意見が、私の耳に届くとき、そのリクエストに答えていく覚悟が毎回わきあがります。
私の作品で育ってくれた生徒さんたちが上級になるにつれ、私も多くを学びました。そして、本物志向へと更に磨かれていくにつれ、代用品的なエレクトーンの楽器の意味を実感するわけですが、それこそがエレクトーンという楽器の持ち味であり、誇りに思うべき使命ではないかと考えるようになりました。
もし、たとえばベートーヴェンのシンフォニーを、コンチェルトに仕立ててピアノとエレクトーンでかなでられるようにしたとします。原曲は生のオーケストラ30分程度は全楽章ならば当然かかります。それをコンチェルトにまとめるのも大変ですが、エレクトーン一台で奏でるエネルギー、大変なものだし、もしシンフォニーなら原曲らしく、ソロで弾いた方がよく、子供たちに先行体験として与えるシンフォニーならば、ピアノでコンチェルト仕立てにしてあわせたほうが、オーケストラの音色体験でイメージが広がるというものです。
一方、ピアノコンチェルトを原曲サイズでオーケストラパートを一台で弾きあげる、弾きこなそうとするならば、そのスコアをまとめるアレンジと、かなりの体力を含めた演奏力が必要となります。おそらくピア ニストにとっては、なかなかピアコンを奏でるには、二台ピアノでの体験が多く、生オーケストラと合わせる機会はなかなかないのでは。それならばエレクトーンで合わせる体験が、二台ピアノよりは其らしくなるというものです。
しかし、ステージで二台でまかなうピアコン作品、オーケストラパートのアレンジには、腕がいるなと思いつつ、最近はそんなことにも挑戦できる機会が持てるようになりました。
新作をまとめて、初めて出会うに挿入するには、やはり生徒さんに使えるものでなければ、、、。
あちこちで耳にする言葉、結構エレクトーン伴奏が難しい~とか、レジストシフトができない、等々。
エレクトーン指導者とする方々にひいてほしい作品ですから、弾きやすいものであることは確かなのですが、人間伴奏君のようなことでは、伴奏者の力がくすんでしまいます。
自分の作品ですから、私が伴奏する姿を届けて、著作者としての責任としても弾いていかねばと思う一方で、エレクトーンを指導される方々、エレクトーンを愛好されコンチェルトにご興味をお持ちくださる方々が、伴奏演奏にご興味をお持ちになられ、今以上に楽しんで磨いて下さることを願っています。
なんて、今日は語ってしまいました。
長々とすみません~お付き合いくださり、お読み下さってありがとうございました。