電子ピアノならではのアレンジって?
音楽が好きだから、私もピアノが弾けたらいいなと思っている人、本格的なクラシックを弾いてみたいと思う人もいれば、好きなアイドルや映画の音楽とか、ゲームのテーマ音楽とか、・・・とにかく好きな曲を弾いてみたいという人がほとんどだと思います。
趣味で楽しむのであれば、今の時代、キーボードや電子ピアノを購入される方がほとんどではないでしょうか。
でも、ピアノって、電子ピアノもキーボードも、もしかするとエレクトーンも! 鍵盤ならぜーんぶピアノだ・・・と思っている人、たくさんいたりして(^^ゞ いやほんとホント!です。
小さいお子様の場合、習い始めはまだいいのですが、だんだん上達してくれば来るほど本格的にタッチの問題にぶち当たります。音楽力と演奏力の違いで本物追求すればするほど、ピアノ音楽を学べば学ぶほど、電子ピアノはピアノ音楽から程遠い存在であることは否めません。
最初からアップライトピアノで練習していると、全然問題が起こらないとはいえませんが、指先で音色を作り出す本来のピアノ音楽の心なるものを、最初からレッスンできますので、なるべくピアノを習いに来ていただくのであれば、楽器を準備して・・・と言いたいところですが、最初からお持ちの方はほとんどいらっしゃいません。
ざんねーん!な気持ちになる前に趣味でええわーと、電子ピアノでおさまればよいわけですが、教える側から行けばせっかくちゃんとピアノの専門家として指導しているわけですので、電子ピアノでは邪道・・・そんな意識でいらっしゃるピアノの先生方の世界なのです。
音楽を楽しむことを第一に考えると、便利なエレクトーンではありますが、それはそれでまた特別感があり、ヤマハ音楽教室でみんながグループレッスンで使っているのに、なぜか50余年も経過しているのに、悲しいかな社会性が伴っておらず、価格の面でも万能だからこそそれなりで、やっぱりお手頃に一番普及するのが、電子ピアノということになります。
今の世の中、そこを避けて行ったら、教室活動は成り立ちません。それに気づいている先生は、たぶん、電子ピアノ教育を真剣に取り組んでいった方がいいぞーと思っているはずです。たぶん~ヽ(´▽`)/
ピアノが時代の最先端であったロマン派の時代のあたりからの流れで成立している音楽教育の世界が、現代にもまだまだパワーを確かに持っていますが、現実としてそこにある電子ピアノでも楽しむことはいくらでもあります。
私は2年ぐらい前に、ヤマハのアバングランドというなかなか音の良い電子ピアノを購入。録音機能を生かしてエレクトーンでオーケストラ、そこにピアノを乗せてと結構便利に使っています。
電子ピアノを使ってレッスンしていると、生のピアノよりも教育効果高く感じる時があります。それはどんな時か!
たやすく弾ける軽いタッチ、それは左手の和音を比較的早い時期からとらえることができますので、ポピュラー系の音楽でコードシステムのレッスンをすると楽しくできます。つまりは、右手でメロディーを奏で、左手は伴奏、あれ?どこかで聞いたような・・・ここに低音が加わって足でとなると、エレクトーンなんですけどね。
中高生でピアノのレッスンをやめてしまうお友達、クラシックで培った力は、どうやって人生に生かされているのか、?と思うような生徒さんをお預かりした場合、好きな曲知っている曲をメロディーだけ右手でとにかく弾かせてみます。
ここで好きな曲自体がない方はあまりいないのです。でもピアノの先生=クラシックしか教えないと思っている生徒さんやご父兄だと、好きなアイドルの曲名さえ教えてくれないこともありますけれど、目の前でさくっと、簡単に即興でトトロだ、アナ雪だ、ディズニーだ、初音ミクだとか弾いてやると、また音楽したくなる!
私もメロディーだけならと、たどたどしくても、好きな曲だと本人にしてみれば、楽しい、嬉しい、大好き!ピアノになります。
でも楽譜主導のレッスンでしっかり育っていくと、自由さがありません。
本当に即興で弾いたような簡易的な楽譜を、まるでブルグミュラーやギロック弾く時のように目を凝らして弾こうとしますが、コードを教えて自由に刻ませる伴奏形をいろいろと教えて自力で楽しむ奏法を教えてやると、たちまち何回でも弾きたくなる魔法にかかったように、楽しそうです。
表現豊かなテクニックが付かないままにレッスンをやめてしまっているので、メロディーは音の並びだけであっても、和音をじゃんじゃんとのせ、ただ刻んでいるうちに、たやすく音楽の形にできるコツをつかんだように生ピアノよりもうまく聞こえます。ごまかしになってしまうところが、ある意味電子ピアノでもあり、人間って不思議、それなりに自力で奏でると、耳から入ってくる自らの音で、その楽器に合わせて気持ち良くなろうとしますもの。
音楽って、そこからですものね。心が楽しくなったり穏やかになれたり。時代に即した電子ピアノを使って、私もいろいろとやってみよう!
« 小倉jet定例会 | トップページ | お見舞いのDVD »
コメント