音楽編曲とエレクトーン
ピアノとエレクトーンでコンチェルトを書きながら、最終的には自分の書きたい方向で進めることになりますが、作成している最中には、その元となる作曲家の特徴を考えて、編曲するように心がけています。
そんな作業をするようになって、かなりたちます。
特に子供たちのための作品を書いていくには、その世界の作曲家たちを知ることが必要で、ブルグミュラー、ツェルニー、バイエル、ギロック、グルリット、カバレフスキー、ストリーボックetc.そこに加えて名だたる巨匠たちも加わり、楽書類を読みふけることになります。
最近とてもありがたいなと思ったのは久元祐子氏の作曲家別演奏法。以前PTNAの会報誌に連載されていたものがまとめられて出版されているかとおもいますが、ピアノ音楽を楽しむ鑑賞するためにも読んだら、作曲家の個性を紐解くことができる本ではないかと、レッスンにも役立ちます。
そこに加えて、ピアノとエレクトーンでとなると、楽器の王様にヒョッコリ便利な教育機器的エレクトーンでアンサンブル、果たして現場でどの様な意味合いで使われる音楽にしたらよいのか、最近の制作の悩みは譜面に、音を散りばめ埋めていく話ではなく、エレクトーンの楽器としての役割、存在の意味、果たしてエレクトーンを教える方々は、楽しむ音楽に偏向し歴史的芸術として可能な鍵盤教育にはあまり目がむいていないことはないだろうかと。
かつて鍵盤は、モーツァルトの時代チェンバロであり、その作品を現代ではピアノで奏でてかなりの高度な演奏力を求める音楽になっています。時代の流れで進化する楽器と捉えたら、エレクトーンはオーケストラを奏でるための楽器と考えても悪くないでしょう。
そう思うと、エレクトーン指導において、考えなくてはならないこと山積。教材としての作品がもっとあってもよいのではと思います。
ずいぶん前に齋藤英美先生のクラシックシリーズが日音からあり、作曲家ごとにまとめられたエレクトーン作品、どんな機種でも弾けるようになっていました。その当時の今とは比べ物にならないような少ない音色でレジストを駆使し、それを今で言うところのレジストメニューのように整理された組み合わせで提示、その構造は今も変わらないといえるでしょう。
でも私たちは長い時をへて、耳に届く音の種類、楽器を聞き分けて、いや聞き分けることができるようにするのがエレクトーン教育で行う大きなテーマ、感覚育成は効果的な機器としてとらえるべき問題であり、エレクトーン作品を奏でて覚える育てる、そんな楽曲が必要なのではと思います。
ピアノ教育にバイエルやブルグミュラーや、またエリーぜのために等の名曲があるように、エレクトーンにも、その役割を担って、オーケストラでも反対に奏でられるようなスマートさがある作品が、レッスンに定着するほどの未来があってもよいと、いあってほしいとと心から願うばかりです。
なんて今日は語ってしまいました~(*^O^*)
長い人生に関わった楽器と音楽、まだまだ知りたいこと、やりたいこと、できることを続けていくことにしましょう。
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